コーヒーかすは、再利用することで次のような効果があります。
消臭・脱臭効果
コーヒーかすは強い香りを持っており、ニオイの吸収や消臭効果があります。
部屋の中に置いたり、靴の中に忍ばせたりすることで効果的に使うことができます。
肥料・堆肥効果
コーヒーかすは窒素やカリウム、リン酸などの栄養素を含んでいます。
これらの栄養素は植物の成長に必要不可欠です。
コーヒーかすを肥料や堆肥として使うことで、土壌の肥沃度を高めることができます。
虫除け効果
コーヒーかすには、害虫を寄せ付けない効果があります。
庭や植木鉢の周りにコーヒーかすを撒くことで、害虫の侵入を防ぐことができます。
ところが、コーヒーのかすをそのまま撒いて再利用しようとするのはよくありません。
この記事ではその理由について説明します。
コーヒーかすをそのまま撒くとなぜNGなのか
コーヒーかすをそのまま撒いてしまうと、次のような問題が起きてしまいます。
撥水性による問題
コーヒーかすは水を吸収しやすく、撥水性があるため、土壌の水はけを悪くします。
このため、過剰にコーヒーかすを撒くと、土壌の水分バランスを崩してしまうことがあります。
栄養分の抜け出し による植物の成長への影響
コーヒーかすに含まれるカフェインやタンニン、ポリフェノールなどは、植物の成長を抑制する働きがあります。そのまま土壌に放置することで抜け出し、植物の成長に影響を与えることがあります。
そのことを利用して、草にそのまま撒くと除草剤として使うことができます。
コーヒーかすの肥料化する方法
コーヒーかすを効果的に利用するためには、発酵させることが重要です。
発酵させることで、栄養分がより植物に吸収しやすくなるんです。
コーヒーかすを効果的な堆肥として活用するための5つのステップ
- コーヒーかすを十分に乾燥させる。新聞紙の上や日陰でしっかりと乾かしましょう。
- コーヒーかすと米ぬか、そして腐葉土を1：1：1の割合で混ぜ合わせる。微生物の働きを活性化させるために、わずかな石灰も加えると良いでしょう。
- 混合物を大きなコンポスト容器に入れ、風通しの良い場所に設置します。こまめに（2～3日に1回）かき混ぜて空気を循環させ、発酵を促進します。
- 約3～4ヵ月間、堆肥を自然に発酵させます。途中で湿度が足りないようであれば、少量の水を加えて適切な湿度を保ちましょう。
- 堆肥が暗く、ふんわりとした質感になったら、完成です。植物の栄養源や土壌改良剤として、庭やプランターで活用しましょう。
コーヒーかすの効果的な使用方法
コーヒーかすの効果的な使用方法には以下のようなものがあります。
消臭剤・脱臭剤として使う
コーヒーかすを乾燥させて、消臭剤や脱臭剤として使うことができます。
例えば、靴の中や冷蔵庫の中においておくと、嫌な臭いを抑えることができます。
車の芳香剤のかわりにおいておくと、自然な香りがします。芳香剤の人工的な匂いが苦手な人にはよいでしょう。
虫除け剤として使う
コーヒーかすを害虫のいそがしい場所にまいておくと、害虫を寄せ付けなくする効果があります。
庭や植木鉢の周りに撒くと効果的です。
除草剤として使う
コーヒーのかすにはポリフェノールや担任などの成分が含まれています。
これらは、植物の成長を抑える働きがあるため、除草剤として使うことができます。
そのまま撒くだけです。
コーヒーかすを肥料として利用する環境へのメリット
コーヒーかすを再利用することは、廃棄物の削減や資源の有効活用となり、環境への負荷を減らすことができます。
コーヒーかすには再利用の方法が多くあります。消臭剤や肥料として使ったり、虫除けや脱臭剤として利用したりすることができます。
そのまま撒くと土壌バランスの乱れや栄養分の抜け出しの問題が生じる可能性があるため、発酵させることが重要です。
コーヒーかすの再利用は簡単で環境にも配慮しているため、ぜひ試してみてください。
