Midjourneyで生成した作品は商用利用は可能です。
NFTでの販売や、ストックイラスト副業などの利用で収益を得ている人たちが増えてきています。
この記事では、Midjourneyの商用利用が可能な根拠、利用の仕方について解説します。
この記事を読むことで、Midjourneyの商業利用可能の根拠がわかり、どんな商用利用の仕方があるのか理解できるようになります。
Midjourneyが商用利用できる条件と根拠は
まずは、Midjourneyが生成したイラストが商用利用できるのかということについての根拠を確認します。
Midjourneyの公式サイトには次のような内容が記載されています:
If You are not a Paid Member, You don’t own the Assets You create. Instead, Midjourney grants You a license to the Assets under the Creative Commons Noncommercial 4.0 Attribution International License (the “Asset License”).
Copyright and Trademark(著作権と商標)
The full text is accessible as of the Effective Date here: https://creativecommons.org/licenses/by-nc/4.0/legalcode.
有料メンバーではない場合、作成したアセットを所有することはできません。 代わりに、Midjourney は、クリエイティブ・コモンズ非営利 4.0 表示国際ライセンス (「アセット・ライセンス」) に基づいてアセットに対するライセンスをお客様に付与します。
発効日以降、全文は https://creativecommons.org/licenses/by-nc/4.0/legalcode からアクセスできます。
つまり、有料プランを契約しているユーザーであれば、商用利用ができるということです。
商業利用を考えている方は、有料プランに加入する必要があります。
商用利用とはどういうことか
ここでいう「商用利用って具体的にはどういうことなのか」と疑問に思う方のために、改めて確認しておきましょう。
商用利用とは、コンテンツやリソース、その他のクリエイティブな作品を通じて、金銭的な報酬を獲得する行為。
例えば、「Midjourneyを用いて作成したアートで収入を上げること」が商用利用の範囲になります。
Midjourneyで作り出したアートの商用的な使い方の例としては、
●NFTとして売り出す
●YouTubeやKindle本のサムネイルとして使用する
●ストックイラストのプラットフォームに投稿する
などが考えられます。
このような収益を得る行為は商用利用なので、Midjourneyの無料バージョンで作ったで行うことはできません。商業的な利用を考えているなら、有料プランへの加入しましょう。
ただし、2023年6月以降、無料プランは停止中です。Midjourneyを利用するなら、以下の有料プランに入るのが必須となっています。
Midjourneyの有料プラン
Basicパッケージ (10ドル/月)
Basicパッケージの月額は10ドルで、月間約200枚の画像を作成することができます。Midjourneyの購読サービスに登録すると、毎月特定の時間だけ画像を作成することが許可されます。
このBasicパッケージは、月間3.3時間の画像制作時間があります。つまり、1枚の制作に約1分要する計算で、3.3時間で約200枚を制作することができます。
Standardパッケージ (30ドル/月)
Standardパッケージの月額は30ドルで、月におおよそ900枚まで制作可能です。
Basicパッケージとの主な違いは、『ゆったりモードでの制作が無上限』です。ゆったりモードとは、アートの制作速度が遅くても問題ないモードで、その状態でアートの無制限制作ができます。
もし900枚を越えると、自動的にゆったり(遅めの)モードになります。
Proパッケージ (60ドル/月)
Proパッケージの料金は月額60ドルで、月間最大1,800枚までの画像制作ができます。Standardパッケージと同じく、ゆったりモードでは無制限制作が可能です。
Proパッケージの独特な特徴は「シークレット画像制作」機能です。「シークレット画像制作」は、アート制作の際の指示文(以下、プロンプト)を他者に公開せずに保持できます。
Proパッケージ以外では、このプロンプトは他のユーザーにも見られる状態となります。商業的に活用したい方の中で、独自のプロンプトを秘密に保ちたいと思って、Proパッケージを選ぶ方が増えています。
パッケージ名 | 月額料金 | 画像制作能力 | 特別な機能 |
---|---|---|---|
Basicパッケージ | 10ドル | 月間約200枚 (月間3.3時間、1枚約1分) | なし |
Standardパッケージ | 30ドル | 月間約900枚 (900枚を超えるとゆったりモード) | ゆったりモード無上限 |
Proパッケージ | 60ドル | 月間最大1,800枚 (ゆったりモード無制限) | シークレット画像制作機能 |
Midjourneyでの商用利用の例
ここでは、二つの商用利用の例を紹介します。
NFT化して直接販売
「本当に画像を売ることができるの?」と疑問に思うかもしれませんが、画像をNFT化して販売することができます。
NFTは、デジタルデータを唯一無二なものとする技術のことを指します。このことで、画像に限らずデジタルデータには、ブロックチェーン技術を使って世界に一つという希少性をもたせることができます。
つまり、どんな絵でも、子供の描いた落書きでも、NFT化して希少性をもたせることで売買される価値が生まれるのです。
Midjourneyで生成したイラストが収益を生んでくれるのはとても魅力的ですね。
ストックイラストのプラットフォームで収益を得る
ストックイラストのプラットフォームとは、GoogleStock,イラストACなど、クリエイターとしてイラストを登録しておくことで、ユーザーが無料ダウンロードすれば1枚に付いくらかの収益を得られるしくみです。
ちょっとしたワンポイントとしてのイラストにニーズがあり、プロのイラストレーターでなくても素朴なイラストを投稿して収益を得ている人は大勢います。
ここにMidjourney生成のイラストを投稿して収益を得ることができます。
現在のMidjourneyの品質は非常に高く、商用利用にも問題ないレベルです。